Vol.3 新生スマイルジャパンメンバー発表

プリンセスラビッツから7人選出!

スマイルジャパンメンバー発表

10/23(木)、11月のIIHF世界選手権トップディビジョン予選に臨む、女子アイスホッケー日本代表のメンバー22名が発表され、SEIBUプリンセスラビッツからは、7名が「新生・スマイルジャパン」のメンバーに選出されました。

まずは今回発表されたメンバーをご紹介しましょう。
※( )数字は背番号。名前の次は所属チーム

GK
(1)藤本那菜    ボルテックス札幌
(25)外崎亜優   Daishin
DF
(2)小池詩織    三星ダイトーペリグリン
(3)武田莉奈    フルタイムシステム御影グレッズ
(4)床亜矢可    SEIBUプリンセスラビッツ
(5)青木香奈枝   三星ダイトーペリグリン
(6)鈴木世奈    SEIBUプリンセスラビッツ
(7)堀珠花     Toyota Cygnus
(8)山谷理子    三星ダイトーペリグリン
(9)竹内愛奈    CALGARY INFERNO(カナダ)
FW
(10)米山知奈   三星ダイトーペリグリン
(11)足立友里恵  SEIBUプリンセスラビッツ
(12)大澤ちほ   三星ダイトーペリグリン
(13)藤本もえこ  ESPOO Blues Naiset(フィンランド)
(14)床秦留可   SEIBUプリンセスラビッツ
(15)浮田留衣   Daishin
(16)寺島奈穂   Daishin
(17)平野由佳   AIK Stockholm(スウェーデン)
(19)獅子内美帆  HPK Hameenlinna(フィンランド)
(21)久保英恵   SEIBUプリンセスラビッツ
(22)岩原知美   SEIBUプリンセスラビッツ
(23)中村亜実   SEIBUプリンセスラビッツ

SEIBUプリンセスラビッツから7名の選出

SEIBUプリンセスラビッツからはソチ五輪に出場した5名に加えて、床秦留可選手と岩原知美選手が新たなメンバーとして選出されました。

続いて会見では、久保英恵選手、鈴木世奈選手、床亜矢可選手の3名が
多くの記者を前に、堂々とした様子で今大会に向けての抱負をそれぞれ語ってくれました。

・久保英恵選手
「ピョンチャンオリンピックにつながる大事な大会になると思うので、結果にこだわって頑張っていきたい。
本当にたくさんの方に支えられてここまで来られたと思っています。オリンピック前にも就職先が決まりまして、アイスホッケーに集中させてくれる環境を整えてくれたことにもすごく感謝しています。この大会に向けても会社の理解がありトレーニングに集中できる環境で大会に臨めますので、本当に『恩返し』と言う意味でも結果を求めていきたいと思います」。

・鈴木世奈選手
「ソチオリンピックは初めての五輪だったので、すべてにおいて新鮮な気持ちで臨めましたが、アイスホッケー以外の競技の色々な選手と話したり接する機会があるなかで、自分たちももっと強くなりたいと言う思いが芽生えてきました。
オリンピックが終わって初めての国際試合になるので、4年後に向けていいスタートが切れるように全力でチャレンジしていきたいと思います」。

・床亜矢可選手
「ピョンチャンオリンピックに向けてあらたな一歩となる大会になるので、勝つことを絶対条件に頑張りたいと思います。今回はホッケーIQと走るホッケーというものを特長に、“休むところは休み、仕掛けるところは仕掛ける”という、アグレッシブなところに取り組んでいるので、これからの4年間でそういった新しいシステムを取り入れてより成長していきたいと思います。応援よろしく御願いします」。

新生スマイルジャパン

新生・スマイルジャパンの目指す方向性について女子日本代表の藤沢監督は
「今まではスピードと運動量を活かして戦おうと言うスタイルだったが、ソチ五輪の経験からもそのスタイルでは上位国には通用しない、勝ちきっていけない。『ホッケーIQ』という言葉で表現しているが、試合中も考えながら“いくところはいく、引くところは引く”そういった“考えて状況判断をしっかりしながらプレーをできるチーム”に成長させていきたい」との考えを示しました。そのため、今回の選考では、
「とにかくアイスホッケーができる選手、かしこく戦える選手、チャレンジできる選手」を基準にメンバーを絞り込んだとのこと。
床秦留可選手と岩原選手を今回メンバーに加えた意図について藤沢監督は
「床秦留可選手は、チャンスメイク、パックコントロールだったりホッケーセンスといったものがこの1年で成長したと思います。
岩原選手は非常にハードワークをしてくれる選手で、どのラインでどのメンバーと組ませても機能してくれる選手という意味で選びました」と語っています。

オリンピック直前に新横浜で行われた5カ国対抗戦にも出場し、そのセンス溢れるプレーが非常に高く評価されている床秦留可選手。
今回の選出に姉の亜矢可選手は「妹は普段は良きライバル、といった存在なんですけれども、ソチでは姉妹で出場することができなかったので、今回の大会ではチームで一緒に一番頼りになる存在なのでそういうところでも支え合っていきたいと思います」と笑顔。

いっぽう、岩原選手はこれまでも“いつ代表メンバーに選ばれてもおかしくない”と評価されてきながら、わずかのところで何度も代表入りを逃してきましたが今回ついにフル代表入り。
彼女の選出に久保選手は「近くで一緒に戦ってきたなかで、彼女の頑張りも見てきたし、これまでも代表に入るか入らないかでずっと悔しい思いをしてきただろうから、選ばれたのは本当に嬉しいです。あとは、大会で彼女の持ち味を存分に発揮してもらって、チームに大きく貢献してほしい」と、活躍を大いに期待していました。

2018年のピョンチャン五輪にむけて最初の国際試合に臨む新生・スマイルジャパン。SEIBUから選ばれた7人がチェコを相手にリンクで躍動する瞬間が今から待ち遠しいです。ぜひ、11月は新横浜で彼女たちのプレーに声援を送り、勝利の瞬間を一緒に分かち合いましょう。

2015 IIHF女子世界選手権トップディビジョン予選

<開催情報>

世界選手権トップディビジョン予選は新横浜スケートセンターを会場に下記の日程で開催されます。

11/8(土) 14:00〜 日本vsチェコ第1戦(新横浜スケートセンター)
11/9(日) 14:00〜 日本vsチェコ第2戦(新横浜スケートセンター)
11/11(火) 19:00〜 日本vsチェコ第3戦(新横浜スケートセンター)

※どちらかのチームが2連勝した場合は、第3戦はエキシビジョンゲームとなります。
※前売りチケットは1500円にてローソンチケットにて独占販売。(全席自由)
ローソンチケット:0570−000−777 Lコード33658
※当日券は2000円にて試合開始2時間前より会場にて発売予定
チケット問い合わせ先:
2015IIHF女子アイスホッケー世界選手権トップディビジョン予選事務局
03−6820−9007(土日祝をのぞく10:00〜17:00 ※11/14まで開設)

< 2014.10.24 >


関谷 知生(せきやともき)プロフィール

ライターの関谷です。不定期ですが、女子ホッケー&ラビッツに関する情報をアップしていきますのでよろしくお願いします。ホッケーの魅力に惹かれたのは子どものころ。取材者としては2004年の男子アジアリーグ開幕から、女子は2006年から取材しております。個人ブログはhttp://ameblo.jp/ts-starpress/ 。編集プロダクション「スタープレス」(http://starpress.co.jp/)に所属し、雑誌やウェブに記事を寄稿しています。